印影(5)
このページには比較的最近彫った印影を並べております.概ね新しいのが上になるように配置してあります.
丁酉
丁酉(ていゆう/ひのととり)で,干支組み合わせの34番目で,2017年がそうだった.前は乙未,次は戊戌になる.
↑金文朱文40×40 |
傘のような丁の字,徳利のような酉の字が楽しい.
丙申
丙申(ひのえしん/ひのえさる)で,最近では2016年が相当した.次年は上記丁酉っとなる.
↑金文白文35×35 |
金文であるが,現在の文字とはかけ離れており,面白い.
鉄輪砕石
鉄輪が砕石を砕くという禅語で,法輪転ずるところ煩悩を砕くたとえという.
↑篆書白文35×35 |
華下酔
華の下で酔う.晩唐の詩人李商隠が友人と花見をしてるうちに酔い,読んだ詩のタイトル.私も華の下で酔うが,詩は詠めず.
↑篆書朱文50×50 |
慶雲
めでたいことの前兆となる雲.かつて和銅の前,704~708年当時,年号にこの慶雲が使われたそうだ.
↑金文朱文40×40 | ↑金文白文40×40 |
楽久生
久生を楽(願う)の意で,六朝文化を代表する詩人晋の陶潜(陶淵明)の詩の一節にあるそうだ.
↑篆書白文35×35 | ↑篆書朱文35×35 | ↑篆書白文50×50 |
散懐
かの高名な書家王羲之は右軍将軍でもあり,記した書の一節に現れるようだ.事を少なくし,安らかにする意ということだ.
↑篆書白文35×35 | ↑篆書朱文40×40 |
輝光日新
易経の言葉で輝光日に新たなり.徳の輝きが日毎新しくなり,日を追うに連れ輝きが増し,実りあるものになるという意味だという.
↑篆書白文40×40 |
楽分
分を楽しむ.己の分を弁えて楽しむ.
↑篆書白文30×30 |
賀新
新春を祝う.
↑金文白文Φ35 | ↑金文白文35×50 |
山寿
下の『南山寿』と同じで,長寿を祝うことば.
↑金文白文30×30 | ↑篆書朱文35×35 |
南山寿
南山のように長寿であること.
↑篆書白文35×35 | ↑篆書朱文50×50 |
吉福
幸いにしてめでたいこと.
↑篆書朱文40×40 |
荷心香
蓮の花が香気を放つ.荷は荷物ではなく蓮の花で,永井荷風の例と同じだそうだ.
↑篆書白文30×30 | ↑篆書朱文35×35 |
淡如雲
淡きこと雲の如し.執着しない.
↑篆書白文30×30 |
長楽
長く楽しむ.楽しみが続く.
↑篆書白文20×20 | ↑篆書白文30×30 | ↑篆書朱文30×30 |